第16章 間違い
「うん…」
私は、手に持っていたカバンをそっと床に置いて、彼の背中にそっと手を添える。
すると、彼が急にぎゅうーっと私を抱きしめる。
そして私の耳に舌を這わす。
「やっ……! あぁん…」
予想外のことされてビックリしちゃった…。
私も彼の背中にぎゅっとつかまる。
立ったままそんなことされたら、本当にどこかつかまってないと崩れそう。
彼がそのまま私を押して歩いて、壁ぎわに押し付ける。
そして、私のスカートに手をかけて、下に落とす。
「えっ…?」
私は思わず、下に落ちたスカートを見下ろす。
「えっ…?」
彼が私の顎に手をかけて、顔を上げさせる。
そしてキスで唇を塞ぐ。
……。
彼の舌が私の口の中を撫でまわす。
彼の手は、私のパンツに差し込まれた。
ていうか…
もうこういうことしないんだと思ってた。
変なことしないって…。
まあ別に変なことでもないとは思うけど…。
いや、でも、こんな場所でするのは変なような…?
まぁ観覧車の中よりはいいか。
「んっ…」
彼の指が私の下着の中の、割れ目の中に入る。
私の塞がれた唇から声が漏れる。
そんな…いきなり…
気持ちいい…
でも、立ったままそんなことされたら…
やばい