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【黒バス】真夏の海から

第8章 文化祭~開幕~


感覚を忘れないうちにと再び投げるが、ボールはリングをくるりと回って落ちてしまった。
「あーおしかったー」
残念そうだが、笑顔でボールを取りに行く。
そして最後の一投。
ボールは見事にゴールに吸い込まれた。
「わーやった!入ったよー!」
そう言って桜は緑間に抱きついた。
「あー!!桜っちー!!」
瞬間、背後で黄瀬が嘆きの声をあげたが、緑間は、無邪気に笑う桜を抱きとめた。
「諦めろって」
うなだれる黄瀬の背中を、ぽんと叩く高尾。
「しつこいと嫌われますよ」
黒子も呟く。
「あれ?どうかしたの?」
景品のぬいぐるみを手に、うれしそうに桜が声をかける。
「ちぇっ」
黄瀬は、桜が持っていたボールを手にとると一瞬で目つきを変えた。
「緑間っち!!」
突然パスを出す。
すると緑間の前に行き、ディフェンスの構えをする。
緑間も、ふっと一瞬笑うと、オフェンスの構えをした。
「お、いいねー 真ちゃんパス!」
高尾もうれしそうに加わる。
「黒子っち!」
高尾の加勢にますますうれしそうな顔をする黄瀬。
黒子にも加わるように声をかけて、2対2が始まった。
ボールが飛び交い、交互にシュートを決め、オフェンスとディフェンスが入れ替わる。
桜はもちろん、日向もリコも4人に釘付けになった。
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