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【黒バス】真夏の海から

第8章 文化祭~開幕~


息を整え、集中して、一投目。
ゴールまで届かず、ボールは転がっていく。
「がんばれー桜っちー!」
「うわー 久しぶりに持ったけど、バスケのボールって重いなー。やっぱ緑間君てすごいんだ!」
ボールを見ながら呟いた。
「応援したの俺なのにー」
「残念だったな、黄瀬」
頬を膨らませて拗ねる黄瀬に、冷ややかな言葉を浴びせる緑間。
二投目。
先ほどよりは近づいただけで、ゴールには届かない。
「もうちょいで届くっすよー」
再び声をかける黄瀬だが、それを横目に緑間は黙って桜に近づいて行く。
桜からボールを受け取ると、構えて見せた。
「こんな感じで投げてみるのだよ」
そう言ってボールを返すと、桜はすぐさま真似して投げてみる。
ーガンッ
ボールはリングに当たって弾かれた。
「わ!当たった!さっきまで届きもしなかったのに!」
うれしそうに笑顔を見せる。
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