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【黒バス】真夏の海から

第6章 星空の下で


昨夜同様、暗い敷地内を歩いていく。見上げれば満天の星空。
言葉もなく歩いていた2人だが、ふと桜の足元がよろけて緑間の腕にしがみついた。
「どうした?大丈夫か?!」
とっさに体を支えてくれた緑間。
「うん・・・上向いて歩いてたらよろけただけだから」
笑いながら答える桜。
「しかし・・・妙に体が熱いのだよ・・・熱でもあるんじゃないか?」
掴まれた腕から伝わってくる桜の体温がやけに熱く感じた。
「あーお風呂上りだからだよ」
そう言う桜の髪はしっとりと濡れていて、シトラスの香りが鼻をかすめた。
辺りを見回した緑間はベンチを見つけ、座ろう、と促した。
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