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【黒バス】真夏の海から

第5章 山合宿


あれから2週間がたったある日、秀徳高校は山に合宿に来ていた。
緑間と高尾の2人はだるそうに外を走っていた。
「あー!あっちー!なんで2回も合宿があるかなー」
「うるさいのだよ高尾」
黙々と走る緑間。
「せっかくの夏休みだぜー。あー桜ちゃんの連絡先聞いておけばよかったぜー」
「うるさいと言っているのだよ高尾」
高尾の愚痴にキレる寸前の緑間。
そこに、キャンプ場でテントを張る集団が眼に入った高尾が、
「いいねーどっかの学生は。楽しそうにやってるぜ?」
と、うらやましそうな声を上げた。
うっとおしそうにそちらに視線を送ると、聞きなれた声が耳に入ってきた。
「おい黒子!しっかり持ってろって言ったろ!」
「今のは火神君が引っ張るからですよ」
緑間と高尾は思わず足を止めた。
「え・・・あれって・・・」
呆然と立ち尽くす2人に気づいた火神が声を上げた。
「な!緑間!!」
「貴様・・・!」
思わず緑間が苛立ちの声を上げる。
「え、マジ誠凛さん??」
高尾がうれしそうな声で2人に近寄る。
「お久しぶりです」
黒子が丁寧に挨拶をする。
「な、何で貴様がここにいるのだよ!!」
緑間は火神を指さして声を荒らげる。
「うっせーな、合宿だよ!!」
負けじと火神が答える。
「今年は2回やることになったんです」
間に挟まれながら淡々と答える黒子。
「え、じゃあもしかして桜ちゃんも?」
高尾が桜の名前を出したとたん、遠くから声が聞こえてきた。
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