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【黒バス】真夏の海から

第3章 夏祭り


宿の前に着くと、繋いでいた手がそっと離されようとした瞬間、
桜は思い切って緑間の指先をきゅっと掴んだ。
「今日はありがとうございました。すごく楽しかったです!高尾君も。ありがとう!」
ふいに握り返された手に驚きながらも、緑間は、
「楽しめたのなら、よかったのだよ」と照れくさそうに返した。
後ろにいた高尾も、軽く手を上げて返す。
「じゃぁ・・・おやすみなさい」
笑顔を見せると、桜はそのまま玄関へと消えていった。
するりと離された手、無理をしたような笑顔が気になり、緑間は桜の背中をじっと見つめた。
「どうした?真ちゃん」
「いや。なんでもないのだよ」
背後から高尾に声をかけられ我に返った緑間は、自室へと向かった。
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