第6章 *優しさ*
「……なぁ…」
「はい…」
なんだろう?
「このままずっと、僕って言い続けるのか?」
え…?
「さっきは本気で笑ってたけど、今は辛そうな顔してる…」
…どうして?
どうして、貴方にはバレてしまうんだろう…
ホントは、辛いよ
でも、僕って言うの止められないんだょ…今は。
また、クラスに戻ったら…いつ発作で倒れるかわからないし…
元気に振る舞っているけど、本当は凄く怖いよ…
ディーノさんに言われるまで、自分でも気づかなかったんだょ…?なのに…どうして?
「また、泣いてる…」
そういって、ディーノさんは私の涙をぬぐってくれた。