第4章 嵐:相葉雅紀
「う、わ!
目が合った!!
二ノ!目が合ったよ!!」
「うっさい。静かにしてよ」
俺の横で菓子パンを貪る二ノ。
先ほど可愛い片思い相手のちゃんと
目がバッチリ合ってしまった!!
ま、すぐ逸らされたけどねっっ!!
でもめげないのが俺の良いところ!
(自分で言っちゃう)
「あーー、今日も可愛いなあ!」
「うっさいよ。ちょっとボリューム下げて」
「ごめんごめん」
俺には君だけなんだ。
初めて見た時からずっとさ
君は俺になんか興味ないみたいだけど、
でも好きなんだ。
話したことも、ましてや
友達ですらないんだけれど
少しでも話すきっかけさえあったらなんて
見つめることしかできない俺は、
不機嫌な二ノの横で、
女の子みたいにまた叫んじゃう
「わーーー可愛い!!」
「うるさいんだってば!!」