第4章 嵐:相葉雅紀
可愛いな、可愛すぎる。
るんるんな俺の横で、
二ノと翔ちゃんが並んで歩く。
「いやあ、参ったね。
こんなに要らないんだけど」
「モテる男は悩みも尽きないですもんね」
「あーあ、ちゃんがいい」
翔ちゃんがラブレターを
見ながらぼそっと呟いた。
「ちゃんは俺のなんだからな!!」
思わず叫んだその言葉は、
偶然、居合わせた君にも届いじゃって
「…え、」
「うっわー…」(二ノドン引き)
「ドラマチックだね」(関心なし)
顔を真っ赤にした君を見て、
急に速まる鼓動に
落ち着け落ち着けと言い聞かせながらも
精一杯の微笑みを浮かべる。
「好きなんですけど!!」
「…はい」
やっぱり君は可愛すぎる。
( 好きなんですけど ) END