第14章 嵐と関ジャニ∞
ちなみに選抜クラスとは、
入試で20位以上の人達のクラスだ
つまりは頭がいい人たちが
集まるクラスのこと。
あれから数ヶ月、
彼らの名前は常に話の中にあった。
『それにしても入学式の日は凄かったよね
あんな制服着こなす男子、初めて見た』
「うん、異常な騒ぎようだったよね」
あの日、微笑んでくれた1年生の櫻井くん
輪の中心にいつも居て、
まとめ役のリーダー的なひと。
他の人の名前は知らないけれど、
仲良さそうだ。
『すごいカッコよかったよね~!
だからさ、あんたが私は羨ましいのよね』
「え、なんで?」
『あの人達と仲良しじゃない!』
いいなーいいなー、って
横で騒ぐ友達。
別にイイもんじゃない。
「凄く疲れるよ。うるさいし」
『贅沢』
あの入学式の日、
櫻井くんが入学式終わったあと、
私を探し回っていると聞きつけて
私も探し回った。
「良かった、いた!」
息を切らした櫻井くんが、
嬉しそうに笑った。
「どうしたの?」
探し回ってるなんて
そう言うと櫻井くんは、
ポケットから携帯を取り出した。
「先輩と受付で話して、
もう関われなくなる。そう思ったら
なんだかイヤで、だから探してました!
だから…その…あのっ、アドレスっっ!」
緊張して頬を赤らめた彼は、
様子を伺うようにチラチラ見てくる。
「ふふ、そんなことー。
校内でも会えるのに」
「でも選抜クラスは校舎が別校舎と、聞きました」
「私も選抜クラスなの」
と教えると、
やっぱりまた顔を赤くする櫻井くん