第14章 嵐と関ジャニ∞
幼馴染みなんて都合のいい枠。
まるで浅はかな関係の
"知り合い"の位置にいるみたい。
「どーしたら泣き止んでくれるんかなー」
隣を歩く安田くんがそう言って、
私の顔をゆっくり覗き込む。
はは、ごめん、
そう言ってまた前を向く。
「あの2人は怖いんやと思うよ」
「え?」
急に話し始めたソノ言葉に、
俯いてた顔を上げる
「いつも一緒やった幼馴染みが、
高校に入って急に人気者になっとって、
自分達の知らない幼馴染みを知って
それが凄い悔しくて、
それなのに他の男に好きなんて言われて。
離れていくんやないかって、凄い不安で」
と、僕は思うけど、
憶測のように言うけど、
感じたあの視線は確かに不安げだった。
「まあ、ほっといたら?
あんなん拗ねてるだけやしー。」
ね、と手を握る安田くんが
くっついてくる。
「安田くんって引っ付くの好きだよね」
「えー?特別な相手限定でなー?」
相変わらずあざとい。