第14章 嵐と関ジャニ∞
「ねーえ、なに怒ってんの」
今日の朝から怒ってる2人、
そのずっと後ろで一途に話しかける私。
幼い頃に関西に来てから
私と2人は出会ってずっと一緒だ。
「分からへんなら分かるまで知らん!!」
「鈍感!!!」
前方を歩く2人が遠ざかる。
「…なんなの」
小さく呟き、流れ落ちる涙
誰より知り尽くしたあの2人が
初めて知らないところを見つけてしまった
「!」
「…や、安田くん。おはよ」
慌てて涙を拭って
笑顔を取り繕って
だけど安田くんは苦笑いして
よしよし、そう言いながら頭を撫でた。
悔しくてたまらなかった。
隆ちゃんだってたーくんだって
いつも口説かれてヘラヘラ笑ってるくせに。
それなのに、私が呼び出されて
告白されてたからって不機嫌になって
違うのに。そんなんじゃないのに、
離れていかないでって。
心の中で叫ぶだけ。