第13章 関ジャニ∞:大倉忠義
高校生、冬。
卒業と同時に東京に上京して
本格的にテレビの仕事をする事が決まって
みんなとお別れするのが
少し早まってしまったことに、
だけが涙を流して怒った。
なんで、なんでなん、
その言葉に何も答えてやれんくて
「ごめんな。」
それしか出てこうへんかった。
何も思い出がなくたって、
俺もも忘れないだろうって思った
不確かな絆しかないのに、
君だけは俺を忘れへんって、
なんか信じとった。
信じきってたからかな
大切なことを伝え忘れてた。
「見送りになんか行かへんから」
「…、そんなすねんといてや」
「うるさい。東京にでも何でも、
勝手に行ってればええねん!!忠義なんか!」
ぼんっ、と投げつけられた片っぽの手袋
それを拾って顔を上げると、
俯いて泣きじゃくるが
「嫌だよぉ…忠義…!」
そう、言った