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Ifの物語。

第13章 関ジャニ∞:大倉忠義






「ここが自分の部屋やから。
隣が俺の部屋、何かあったら言ってな」



「ありがとう」




どす、大きな荷物を置いて


部屋から出ていく




大したことじゃないって思ってた。






彼女がここに来て、

しばらく一緒に過ごすことに
何ら抵抗などなかったんだ




だけど、だけど。







震えていた、拒絶じゃない





「別に普通やで、なんで急に
預かるやなんて。金に余裕ないやろ」


『またそういう事…。
ちゃんにも事情があんねん』





キッチンに立つ母さんに、


苛立ちをぶつける





「事情ってなんやねん、わけわからん
俺に分かるように包み隠さず説明せい!!!」



『なにを焦ってんの?
隠すも何も、あんたは知ってるやろ…?』







ちゃん、虐待されて
記憶がぜんぶ吹っ飛んでるんやで?






締め付けられる胸に、

ぎゅうっと耐えるように
服を握りしめた。







『あの子、たまに自殺未遂すんねんて。
不安になったりフラッシュバック起きるとな、
怖くなって傷つけてまうねん。
忠義なら、平気やって、思ってんねんけどな』




そう言って母さんは

俺に微笑んだ。










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