第13章 関ジャニ∞:大倉忠義
家に帰ったらキミがいた。
旅行にでも行く時に使うであろう
大きなカバンを持って。
視線が合ってお辞儀した。
ドキドキと心臓が高鳴る。
『今日からちゃん、
しばらく預かる事になったからね』
「は?なんでなん、急に…」
『わがまま言わんと仲良くしたってな
ほら、空き部屋に連れてって』
母が忙しそうにキッチンに戻る。
は俺の元に
小走りで近づく
「はじめまして、です」
傷だらけの腕が、
キミの過去を物語ってる。
苦しくなる胸に、
俺じゃないって言い聞かせて。
「ついてきて」
重そうなカバンを手に持って
そそくさと階段を上がる