第13章 関ジャニ∞:大倉忠義
半年前、事故に遭って入院したと
聞いたとき病院に駆けつけた
眠ってる彼女の横で
医者が俺に告げたんだ。
どうやら俺との記憶だけないって
辛いなら別れた方が懸命だろうって。
目を覚ましたが俺を見たとき
まるで初めてみたいに
にこっと優しく微笑みかけたんだ
それで思い知らされた、
ああ、俺は忘れられてるんやって。
もしも、知らん間に
すばるくんとかヤスとか村上くんとか
その人達の誰かを
好きになったらどないするんやろ
凄い焦って、焦って。
泣いた。
「…大倉、くん?」
傾げた彼女がまた微笑んだ。
胸がぎゅっと苦しくなった
泣いちゃダメなのに、
切ないこの気持ちってなんだろうか
「あのね、大倉くん」
「どうしたの?」
「私、気になってる人がいるの」
がそう言った。