第12章 関ジャニ∞:錦戸亮
「別に誰かとつるむ気なんかないし、
深い関係を持つ気もさらさらない。
浅はかな関係が一番。
だってそうした方がお互いに傷つかない」
ね?と、
こんな時だけ優しく笑った。
笑ったくせに、
目から涙なんかこぼして、俯いて。
「……だからどっか行きなさいよ」
震えていた。
「イヤや。俺は気に入ったやつのそばは
意地でも離れへん性格しとんねん」
「意味わかんない」
ただ、俺を見て欲しかった
いつの間にか2年が経った。
隣にいた君が見とったのは大野くん。
誰にでも優しく人当たり良くて。
これこそ完璧人間やん、って
なんか落ち込む俺
それでも俺は、
ずっと好きやった。
君だけを
「なんなのアイツら。
私だけ目の敵にしてブス。
醜すぎて腹が立つ」
傷だらけの顔で、
文句を吐く君の横で頭を撫でた。
「大野くんは、
こんな女の子は好きじゃないんだ」
俯いたその目には、
いつになったら俺はうつりこむんやろーな。