第12章 関ジャニ∞:錦戸亮
どうしようもない気持ちが支配した。
合わせる顔なんてない。
嘘をついてまで先輩の傍にいる理由はない
「なーにふてくされてんねん」
「うるさいわね」
章大がにひひ、とイタズラに笑う。
彼は私の幼馴染み。
章大もまた私と同じお金持ちの子ども。
「私といると睨まれるよ、章大」
「えー?ヘーキヘーキ。
別に睨まれたら目ェ潰し…「それはダメ。」
天然なんだか腹黒いんだか。
10年の付き合いだけど
やっぱり分からない
「それにとおるだけで
悪口言われるのはちょっとちゃうと思うしな
やから気にせんでええの〜」
にひひ、と笑う章大。
「ま、錦戸先輩にフラれても
僕が居るから大丈夫やでぇ、♪」
んふ、とカワイコぶる章大。
なんなのこいつ
どうでもいいけどあざとくないか。
「ありがとう章大」
「ええで〜」