第3章 嵐:櫻井翔
一気に赤らめる君の顔に、
ニヤニヤしてる場合じゃないんだよ
「…俺が好きなんだろ。
だったら俺が振り向くまで、
他の男とイチャついてんなよ。
まじでぶん殴るからな」
「…せんぱい、好きです~~~っ!!」
「離れろ!!」
こんなに、あんなに、
君の事が大嫌いで、
顔を見たら憂鬱になっていたのに。
なんなんだ
本当に、調子が狂うな。
「ふふ。ヤキモチですね!せんぱい!!」
「調子に乗ると殴る」
「やん、せんぱい素敵!」
「気持ち悪い」
「心の底からの本音やめてくださいせんぱい」
嫌いな君が好き、なんて。
なんて馬鹿らしい!
(( だけど好きなんて、秘密 ))
「私の名前はと言います!」
「…うん、よろしくな」
一歩は自己紹介から。
( 嫌いな君が好き ) END