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Ifの物語。

第12章 関ジャニ∞:錦戸亮








やけど、お前は俺の前に現れる。







「……来んな言うたやろ、ストーカーかよお前」




「会ってくれないから会いに来ました」





目一杯のお洒落して、


化粧も頑張ったお前が玄関前に立ってて。





ドキドキと心臓が鳴った。







「…お前は怖くならへんのか」



「…え?」

「……俺はこわい。
何度も夢に出た。眠れんくなった日もある。
好きになった人はおった。ひとめぼれ。
大切にしたいって思っとる。ずっと今でもや」



「…聞きたくないです、」


「つきまとうんなら最後まで聞けバカ」





離れようとするの手を引き、





腕の中にすっぽりと、抱きしめる




「けど好きになっても傷つける事も、
それで俺から離れてくのも俺は知っとる。
だから、諦めようとしてんねん。なのに、」





お前はいつも居る。



拒んで、避けて、無視して、





だけどお前はいつも居る







「私は離れて行きません。
だって好きだもの。
好きな人を手放してまで保身に走るなんて
それこそまっぴら御免です!
傷ついても分かり合うのが恋なら、
私はそんな恋を、錦戸さんとしたいって思います」







5年前、



別れなきゃ俺の弱みをばらまく。





あの子はそう脅されて別れたと言った。





もしも、同じ事が
これから起きるとするなら?



は、どうするんやろ







「…ぜったい離れんといてな」

「当たり前です」

「ずっと傍におってな」

「もちろん!嫌でもいます」

「大切に、する。ちゃんと守るから」

「頼りにしてます」








ああ、




それでもやっぱり君が好き。





ずっとずっと、君が好きなんだって







塞いだ心がまた開いて、


ぎゅうっと強く抱きしめ直して






























( それでもやっぱり君が好き ) END












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