第12章 関ジャニ∞:錦戸亮
知り合ったきっかけは、
マルっていう、歌手して
大成功した友達を介しての食事のとき。
「こいつ人見知りやねん、
友達になったってな」
そう紹介された彼女は、
照れたように頬を赤らめお辞儀した。
イヤな悪夢を思い出して吐き気がした。
俺はその場でハッキリと言った
女は嫌いだ。
知り合いにもなりたくない。
仕事上の関係ならいいが、
友人関係にはなりたくないんだ、と
どうしても、
近づくとあの時を思い出すから。
それでも食事は続いた。
はじめは退屈だったけれど、
話すうちに打ち解けて悪くないって思えた。
「亮が女の子と知り合いって珍しいね」
電話から戻った翔が座るなりそう言った。
確かに俺は男友達ばかり
飲みに誘って女の影は見せたことがなかった
「元々、俺は女嫌いやからな。」
「え?そうだっけ?
にしては、女の子にモテるよな」
わっけわかんねえ、
笑いながら言った翔
「別にモテたくないねんけどな」
「それ嫌味〜」
それでも嫌いだった。
『錦戸さんは、何がお好きですか』
『関係あらへんやろ、ほっとけ』
『錦戸さん、また会ってくれますか』
お前を大切にすれば、
また俺は5年前のように傷つける。
お前を好きになったら、
5年前のようにお前は俺から離れる
そんなの、もうまっぴらゴメンだ。
ゴメンやねん、ほんまに