第12章 関ジャニ∞:錦戸亮
彼女を知ったのはずっと前
騒がれ疲れて
サボってるところに、
眉間にシワを寄せた彼女が来て
「やっと見つけた!!
捜したんだけど!」
息を切らしていた。
なんやねん、て思った。
お前も奴らと同じなんやって
けど、
「ほっといてくれや」
素っ気なくすれば、
「わかった」
彼女も素っ気なくなる。
「嘘やって、行く」
「どっちなの」
行くなよ、て思ってしまった
ああ。これが恋やって
「なに?」
「笑えば可愛ええと思うのになあ」
そんな不慣れな言葉を吐いても、
君はやっぱり笑わない。
不快にさせるだけの、
偽物にしか聞こえない言葉に
君は、
「ほっといて」
なんて突き放す。