第12章 関ジャニ∞:錦戸亮
「……うわあ。」
「うわあって、
喜ぶとこちゃうん」
とクスクス笑う安田くん
モテる人は苦手で、
女友達多いってだけで、
ああ、人気者なのかなーって
色々考えるとやっぱり、
私は彼が一番苦手だ。
「行こう、早く離れたい」
「ええけど…」
歩き出した途端
ふわっと香る香水の匂い
「…なあ、ちょっとええ」
目の前に錦戸くん
近くで見るとイケメンだし、
なんか………
「やっぱ苦手だ。」
「え?」
「なんでもない」
着崩した制服が似合う彼は、
真面目に本当にチャラ男
「さっき目合ったんに、
スルーすんの寂しいんやけど」
スルー、っていうか…
もう気づかぬふりしたんだけどね。