第12章 関ジャニ∞:錦戸亮
昔から人と関わる事が苦手で、
群れるのも苦手だった私は
いつも単独行動を好んだ。
1年の二学期初めに、
安田章大って子が転校してきて
彼は地味でオタクっぽい見た目からか
クラスに馴染めず、
誰も仲良くしようとはしなかった
まあ、よくあること
でも彼は何を思ったのか
私にはペラペラ色んな話をした
前住んでいた時の話や、
友達の話、地味な理由
聞いていれば納得する理由で
「前にな、容姿のことでいじめられてん
やから地味な格好してるんやで
調子乗っとるとか色々言われたから」
「…そっか」
コミュニケーションが苦手な私は
なんて返したらいいか分からなかった
それから安田くんとは
仲良くなっていって
笑い合える仲にまでなっていた
「そういやさ、
あの人、むっちゃ見てるで」
「え?」
指さした先に見えたのは、
女の子の群衆から突き抜けて
見えるほど背の高い、彼がいた