第11章 関ジャニ∞:安田章大
ずっと前にな。
僕は君を見た事があったんやで。
「しんどいな」
「連休ええなぁー」
メンバーみんなが
口を揃えて愚痴をこぼす。
最近は休みがなくって、
やっぱり疲れきっていた。
いつか、この仕事を辞めたら
もっと楽になるやろか。
人目を気にせず、
街を歩いたりご飯食べたり。
当たり前が当たり前に出来んのやろか
ふと、そんなことを考えた。
「ヤス?」
「…、なあ。」
そこで僕は思いついた。
ルームシェアをしようって。
生活を共有する事を
嫌うメンバーも確かにおったけど
住み始めたら楽しくて、
こんな日が続けばええって。
確かに、思っとった。
「熱愛!!?」
スポーツ紙一面に載る記事。
俺の顔と名前も知らん女優
明らかな売名行為で、
写真すら合成と分かるはずやのに。
人は、それをネタに盛り上げた