第11章 関ジャニ∞：安田章大

ｰｰ安田side



久しぶりに汗かいた。



でもやっぱり心の中には。






気になってまうんは、
好きやからに決まってんのに。



大きくため息ついてしまう。





『しょーた。』


「んぇ、なんや。どないした？」


『さっきお前の彼女来とったで？
なんか泣きそうな顔してた。』



「…っはぁ！？どこ！？」


『どこ、って…もう出てったで？
イケメンの男に連れてかれて。
確かアイツはの…って！！』




しょーた！！！


後ろから呼ばれてても
聞こえなくてそのまま走った。





僕は分からへん。






『…しょーちゃん、
さっきの女の子可愛いね？』

『せやな？結構モテる子やで』

『…あ、っそ……』

『なん、言いたいことあんねやったら
ちゃんと言わんと分からへんやろ』

『分からんねやったらもうええ！！』




君がヤキモチ妬きで、
ちょっと束縛するとこあっても。



僕は気づくべきやった。






「！！どこや！」







いつだって君が、
ヤキモチ妬いてくれるやなんて。


当たり前に思わへんことを。