第10章 関ジャニ∞:丸山隆平
「…なんか最近、マル
酔い潰れるの早ない?」
「確かに…。」
「…気になることあんねやろ」
会いに行きたかった。
地元に帰って、オカンやオトンにも
そうやけど…。にも。
ただいま、あんな、俺な?
テレビにいっぱい出れるように
なってコンサートもしてんねん!!
って、自慢したかったな。
この前、帰郷したら
おばさんに偶然会って。
『なら東京やで?
歌手になるって行ってもうてん…』
『え!?いつ帰ってきはります?』
『しばらく帰らんと思うで?
あの子、歌手に集中するから
言うとったしな…。ごめんな…?』
電話にも出えへん、
なにしてんねん、ほんまに。
ヤケに今日は
イライラしてくるから
「もっとお酒飲ませてえや~!!」
大酒飲みやないくせ、
お酒をもっともっとって要求する。
「あかんで!マル!
この前もそれで飲ませたら
次の日、ひどい二日酔いして
仕事にも出てこられへんやったやろ」
「今日はやめとけ」
村上くんが無理やり
僕を立ち上がらせ外へ連れ出す。
ふわふわした意識の中、
考える事は君のことだけ