第10章 関ジャニ∞:丸山隆平
「お腹すいたなぁ」
気を紛らわす言葉に、
すかさず大食いの大倉くんが
カバンからお菓子を差し出す
「これ!むっちゃ美味いから!」
「前にも貰ったよそれ」
いらない、って
拒否すれば今度は安田くんが
「これな〜余ったねん」
「それ嫌いだから」
ちら、と
マルを見ても
彼は素知らぬ顔で。
一人で先頭を歩いてた。
「ねえマル…
バシャッ
降り掛かった水に、
何事?と上を向く
「誰や!!」
すばるくんが叫んだ。
『ざまあみろ』
『ばーか』
女の子達だった。
そりゃそうだ
かっこいい人達の中に、
女の子が1人ちやほやされてたら
気をよくする人なんて居ないよね…。
「い、いいよ。大丈夫!」
なんて笑っても、
先ほど怒鳴ったすばるくんも
あからさまにイラつく村上くんも
いつもは優しい安田くんも
怒る事も少ない大倉くんも
面倒ごとが嫌いな錦戸くんも
喧嘩なんか加わらないマルも、
「ぜってぇ許さへん」
って、怒ってる。
いつもは大丈夫?って、
駆け寄って終わりなのに
なんで今日に限って…
そんなに怒ってるんだろう?