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Ifの物語。

第9章 関ジャニ∞:村上信五






バチッ




額に痛みが走る。




「なんでデコピン!!」



「…怖がってんねん、村上くんは。
お前のそういう愛想いいとことか
好かれやすいとことか。
馬鹿みたいに笑うとことかさー。
ほんまに信じてええんか、怖いねん」




そんくらい分かれよ、ほんまにアホやな





たれ目はそう言って、
私の頭を乱暴になでた。



髪の毛がボサボサになって




反抗しようとしたら、



錦戸は、
ポンポンと優しく叩くと






「…大丈夫か?」







そう一言。



私に言った




だから、そのせいで

視界が滲んできて
ほっぺに涙が伝って。



声にもならない嗚咽が。






「…っ。」



「なんやねん、ふざいくな泣き顔やな」






でも優しい顔つきで


涙を拭ってくれる。






「…でもさ、拭ってくれるのが
村上くんやったらお前は笑うんやろな」




そう切なそうに言うから。



そんな風に、

錦戸が泣きそうに言うから。





私だって、さらに泣きそうなる。








「…うそうそ。ごめんな。」



錦戸は誤魔化すように抱きしめてきた。





なんなんだ、みんなして。



私の心をかき乱してきて






混乱するじゃないか




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