第9章 関ジャニ∞:村上信五
「よお、ヒナ。おはよーう」
「また遅刻かいな。はよ来いや」
コイツは渋谷すばる。
俺と同じで女嫌いで
顔が強面の不良
遅刻魔、喧嘩番長と有名。
「始まんのが早いねん」
「そら、屁理屈や」
2人で話していると、
廊下で騒ぐ男女2人が。
それは紛れもなくで
隣には、モテ男の大倉。
大倉は女子には、
かっこいい
性格がいい
頭がいい
運動も出来る
なんでも揃った完璧な男と言われるが
それは表の顔で、
ほんまのアイツは
女好きの誑し
複数の交際関係
夜遊びが激しい
そんなことは俺ら男子の間では
結構、有名な話なのに
「なんでアイツが好かれんねやろ
痛い目見るんは自分らやのにな」
すばるが怪訝な顔をする。
「ええんやない?
それで後悔してればええねん」
俺がそう言うと、
すばるが視線だけ俺の方へ向ける。
「…アイツは別、
とか。思ってたりすんねやろ」
ふん、と笑うすばる。
は昔の女に似とる。
愛想がよくて、
裏表もなくて、
人当たりよく、
人見知りしない
それに加えて、
容姿も良くモテる。
けど、きっとアイツも。
人を小馬鹿にしてる。
"村上くんって、
家が裕福だし顔もいいじゃん?
だからいい女を演じてたんだよねー
まあ、さすがに1年もやってるの
まじだるかったけどねー。あははは…"