第9章 関ジャニ∞:村上信五
あいつと出会ったのは、
席がたまたまとなりになったとき。
女子が嫌いで、
それも女子も俺が嫌い。
それを分かっててつるまなかったら
人気者の女の子のが
俺ににこっと笑いかけてきて
「村上くん!よろしくね!!」
ぽんっと、
肩を軽く叩く。
「はいはい」
女は嫌いや。
上っ面だけ良くして。
ほんまの自分は腹の奥に隠して
人を小馬鹿にして。
いい顔ばっか振りまいてる。
所詮は表の顔だけ。
やから、女は嫌いやねん。
大っきらい、やねん…。
「ねえねえ!
村上くんって頭いいんでしょ!」
「…別に」
でもは
素っ気なくしても1人で
ベラベラ話してくる
ちらっと見ただけで
「やっとこっち見た!きゃー!!」
ってわざと叫んで、
1人ゲラゲラ笑ってる。
何が可笑しいのかさっぱり分からへん
でも、こいつ。
表の顔も裏の顔も、
一緒なのかもしれへんな。
って最近ではよく思っとる。