第9章 関ジャニ∞:村上信五
信五は人脈広くって、
私なんかと話す時間は短い。
すれ違う度、違う友達が左右に居て
片想いってこんなに辛いのか。
今さら、泣きそうになって
ボーッとしていると
「あ!居った居った!」
と高いけど男の子みたいな声に
顔を上げると
ザ・少年!みたいな人が立ってた。
「僕、安田章大!
大倉の幼馴染みで村上くんの友達
金髪とか茶髪とかころころ色変える!
関西出身で関西弁喋るから同じなんかなー?
性格は乙女ってよく言われる!えへへ…」
「よくわかった。用を早く言おう」
あ!そうやった!
とまたヘラヘラ笑う安田章大くん。
可愛いなぁ。
こんな人が大倉の幼馴染みなんて
かわいそう(どう言う意味や!!)
「村上くんがサッカーしててな
木の上におった猫助けるため登ったら
そんまま落っこちてん。
やから今医務室おるんやけど…」
「え!?」
「村上くん、気失っててん。
うなされて、君の名前、呼んでんけど」
私の…名前を?
なんで…?
「とりあえず来てくれへん?」
「おん、もちろん」