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Ifの物語。

第2章 嵐:大野智







「…何かあったんなら、
 俺に聞かせてよ。気になる」



「……べっつ、にさぁ、」

「うん」

「お、おのくんには、
 かんけっ、ないっし…」





しゃっくり上げながら、
必死に言葉を紡ぐ






「…関係ないけど、
 話したらスッキリするよ」


「……な、んで」




さらにぎゅっと縮こまる










「…お、おのくんはっ、
 期待させること、すっ…の、」







力を込めてた手のひらを
ゆっくり広げて、



の頭を撫でた。







「期待していいんだよ
 の事、好きなんだし」








そう言ったら、
はかば、と起き




俺に勢い良く抱きついた








ああ、そう言う事か





って、今さらわかった。




「…好き、好きだよ大野くん、」


「うん、俺もだよ」

「大野くんだけ、好きだから」










3日前、

と翔くんが



カップルみたいに仲いいから

『付き合ってんだ。おめでと』





そう皮肉を込めて言い捨てて、

それ以来、との連絡を絶ち
家に引きこもった。






「もう泣きやみなよ、」


「…う、ん……ズビッ」








触れるか迷った、



宙ぶらりんの手を
そっと彼女の頬に当てた





涙でびしょ濡れ。











もう、





「可愛いなぁ」


「どこがっ」











慰め方、



よく分かんねえや。






















( 慰め方 ) END











「もう9時だけど泊まる?」
「…着替えないし」
「スウェットあるよ、着る?」
「明日、仕事…」
「送ってくよ。ね、」
「・・・(どうしても泊めたいのかな)」
「、好きなんだよー」
「わかった、泊まるから」
「いえい、勝った」









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