第2章 嵐:大野智
私と亮は見た目、
柄が悪く不良コンビと呼ばれてる
ずーっと一緒に行動して、
お互い、彼氏彼女は作らずに
約2年は過ごしていた。
喧嘩だってたくさんした
亮のファンの子とかね。
その分、人が離れて行った。
「帰る」
「え、じゃあ、俺もかーえろ」
唯一、話しかけてくれたのは
大野くんだけ、だったんだ
「帰るの?またね」
「うん、」
こんな、私なんかに
優しくしなくていいのに
「、帰るで。
すばるくん来てんねんて」
ぐい、と引っ張られる。
大野くんの隣の女の子、
なんか可愛くて
優しそうだったな。
「…うん」
好きなんだよ。
でも、諦めなくちゃ。
カバンに入ってる、
チョコをしまったまま、
私はぎゅっと持ち手を握り締めた