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Ifの物語。

第2章 嵐:大野智






今日はバレンタインデー。



皆が浮かれ騒いで、
大切な人へ想いを伝える日、





そんな日大抵、私は





「はあ。」



大きなため息をつく。



隣に座っている亮は、

山積みにされたチョコを
1つ1つ開けて頬張っていた。





「なにため息ついてんの、
 美味いからも食うか」

「食べない」







えー、と箱を机に置く。




「からのチョコは?」


「ない、あってもやらない」



「そやんなあ。
 好きな人は……んふふふっ」





「だまれ」









私には好きな人がいる



居るけど勘違いされたまま、




その人は他の子と
付き合ってしまってる





「亮が勘違いするから」


「え?
 すばるくん好きやろ?」

「嫌いじゃないけど…」









私の好きな人は大野くん




優しくて、人当たりよくて、
友達がすごく多い。




だから





私とは正反対






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