第8章 関ジャニ∞:渋谷すばる
信兄の友達らしく、
よく家に遊びに来ていた人
チャラい人ばかりの中で
彼だけは私の存在を無視した。
嬉しくないし。泣きそうだし。
「信兄ぃぃいいいっ」
「…うわっ。どうしたん?」
「嫌われた!初対面に嫌われた!」
「は!?誰やそいつ!しばいたるわ!」
信兄こと村上信五。
私の実兄で、
重度のシスコンぶりを発揮してる
「は?おまえやめろっっ」
「すばるか!やっぱお前か!」
本当は知ってる。
嘘だってことぐらい。
だって顔が赤いもん
私は特別だけど、貴方は違うのね。
そう思えば涙も流れてくる。
「ちゃん、泣かんといて~」
一緒に来ていた安田くんが
必死に慰めてくれる。
「な、泣いてないっ」
「泣いてるやーん!もー、渋やんのせい!」
初めて、好かれたいって思った。