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Ifの物語。

第8章 関ジャニ∞:渋谷すばる





「マルちゃん」


「久しぶりやんなぁ。
 相変わらず真面目そうや〜」




マルちゃんは、
ふわふわした雰囲気で


やっぱり昔と変わっていない。




「それにしてもどうしたの?」




「仕事でなぁ、ちょっと用があってん
 やからおばさんに挨拶しに行ったら
 会社はここやっておしえてもらったから、」

「来たのね」「いえすっ!」






にかっと笑うと、


後ろに離れて立っていた、
渋谷すばるの存在に気づく。




「か、れし?」



「んなわけ、」








ちらりと後ろを向くと、
むすっと不機嫌の渋谷すばる



きゅっと私の服の裾を握り、






「これからなる予定やねん」



と呟いた。





そんな予定なんかない。






「ふうん、まあえっか。
 ほな、またな!
 しばらくここにおるから連絡してな!」


「うん!またね」




パタパタ去って行くマルちゃんの
後ろ姿に、ちょっと微笑んでいると



渋谷すばるが、手を掴む。





「ちょっとやめてよ。
 そういう雰囲気には流されませんよ」


「えー。狙ってたんに。」








ほんとまじ大嫌い。




女の子なんて、
誰でもいいくせに。







思わせ振りな態度をして、
落ちたらわたしの負けだなんて




そんな賭け事みたいな恋は
私はまっぴらごめんだ












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