第2章 嵐:大野智
「そろそろ半年かぁ
あっという間に過ぎたなぁ」
はぁー、と冷たい手を温める
横山くんに「そうだね」って返事。
空はキラキラ星空が広がってて
智と別れてもう半年が経つ。
未だに未練たらたらなのは
中途半端だったから
恋ってのは、
相手を思いやる事とか
考えてあげる事とか
たぶん、そんなことが必要だ
傷つけたくない。
私の心の奥底に、
それがいつもあって
傷つかないふりして、
彼をいつも見つめていたんだ
「今年は、俺と一緒やな」
「最悪」
「え…」
今、貴女は誰を思ってるのですか