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Ifの物語。

第2章 嵐:大野智






街を歩いていると、



大きなツリーが飾ってある、
広い公園に着いた



どこもかしこもカップルが多い







「……横山くん」


「どー、した?」





もしも、



私が彼に連絡すれば。






恐らく彼はすんなり、
よりを戻してくれるだろう



別れる瞬間、あの時、




彼は初めて「別れたくない」と
泣きじゃくっていた










「…も、ツライよ……」








智、私はね。




本当に好きで、大好きで、






会いたくてたまらなくて。

でも会えなくて、
それはね







「あの日、が、
 確かめへんかったからやろ
 勝手に、決めつけたからやんか」





不安なって、好きじゃないのかなって





一人で怒って別れて。

でも、それは一方的で
彼は間違いなく好きだった。






「智も、たぶん、
 と同じ気持ちやで」








「電話してくる、」







携帯を取り出して、
かじかんだ指を必死に動かした。






ああ、なんて無意味な片想い

















(( ほんま、意地っ張り。お互い ))




















( 両片想い ) END










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