第2章 嵐:大野智
それからしばらくして、
家のチャイムが鳴る。
どんな人だろうって、
ドキドキしていたら
リビングに入って来たのは
とてもふわふわした人だった。
「大野智。
こいつ妹の」
「……です」
ぺこ、と一礼すると
にこっと微笑む大野さん
なんか大人びた感じだなあ。
「よろしく。」
「じゃ、じゃ!
私は2階にいるからねっ」
とリビングを出て行った。
ドキドキする、
顔が暑い、
たぶん。
かっこよかったからだ
絶対に、そうだ。
「シャイなんだよ、俺の妹」
「可愛いじゃん」
「やめろよ、狙うとか」
「ふふ」
リビングから微かに聞こえた声に、
またさらにドキドキする私は
恐らく恋って奴をしてるんだろう
( お兄ちゃんの友人 ) END
「しかしまた、なんで妹紹介しろって」
「一度、話したことあったから」
「…そんだけ?」
「…う、ん?そんだけだよ」
「……(好きなんだな。絶対)」
「なに」
「やんねぇよ、妹は」
「シスコンか」
「ちげぇよ!!!」