第6章 嵐:松本潤
「かたっくるしいねえ(笑)
よろしく、ちゃん」
にこ、と微笑む彼の笑顔は
確かに人を幸せに出来る、
素敵な笑顔だった。
「よよよ、よろしくお願いします!」
はぁああ~…、
顔が熱いな。
真っ赤なんだろうな
テレビなんて、
教育上、不必要なものだ
そんなもの見る暇あるならば
兄姉を見習い勉強するべきだ!と
お父さんとお母さんに教えられたから
家には一台もテレビはない。
携帯も、最近やっと買った。
必死にデザイナーになるため
勉強して、頑張ってた。
結果が出なくても。
そして今日も、
楽屋で1人落ち込む。
ただのブランド物。
後ろなくては輝けないくせに
そんな一言を言われたら、
何も言えないじゃないか…。
「……泣くな泣くな」
そんな時、
松本くんがやって来て
「ちゃんは頑張ってる
誰がなんと言おうと、俺が
そう言ってるんだからそれでいい」
って、抱きしめてくれた。
それから、距離も縮まり、
今ではお付き合いする関係だけど
「世間知らず!!」
「怒りん坊!!」
「「知らない!!」」
喧嘩ばかりしちゃう。