第6章 嵐:松本潤
喧嘩してから、電話もメールすら
何もせず過ごしていたら
1ヶ月は軽く過ぎた
私も松本くんも、
仕事が忙しかったゆえに。
なんて馬鹿なことしちゃったの
初めて、テレビをつけて
松本くんの活躍を見てみた。
「……っ、」
たくさん、いっぱい、
松本くんが映ってた。
笑ってる。
歌えば、みんな喜んでた。
録画してる番組、
いくつも何個もあって
なんて私は愚かなんだと自覚した
鉛筆を置いて、メールした。
ごめんね、って。
返事は何時間経っても
返っては来なくて
いつの間にか寝ていた。
「、起きて。」
目を開けたら、
松本くんが笑って立ってた
なんで…、ここに?
「会いたくて来ちゃった」
開いてたよ、って
玄関の方を指さす。
涙を堪える、唇強く噛み締めた
「テレビ、見てたの?珍しい」
「…松本くん、の事
知ろうって思ったから…。
そしたら、そしたらね…!」
知らない松本くんがいた。
キラキラ笑ってた。
カッコ良く踊ってた。
綺麗な人達が、いっぱい居た
私、なんてワガママだったんだろ
「?」
松本くんはしゃがんで、
私の手を握った。
「知らないなら知ればいい。
、ごめんな?
俺こそ分かってなかった」
「松本くんっ…」
私には貴方だけ、
貴方さえ居ればいいなんて
言えないけれど。
「ありがとう、いつも」
「こちらこそ」
貴方が居てくれる。
それだけで私は救われるんだ。
( ありがとう、いつも ) END
「、お店開くんだろ」
「え?うん、開くよ」
「若いのにすげぇな…」
「凄くない。まだまだ私なんて
お婆ちゃんの名前なきゃペーペーだもん」
「んなことねぇよ。」
「でも、頑張る。
私だから、って言われるように」
「ん、応援してっから」