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Ifの物語。

第5章 嵐:二宮和也







ぎゅぅぅ、と
抱きしめると笑いながら


「痛いよ二宮くん」


って、腕を叩く。




「嬉しいんですから、我慢して」







は幼い頃、


不仲の両親と
まだ年下の妹共に過ごしてきた



喧嘩ばかりの家の中で、




怖がる妹を外へ連れ出して


よくなだめたと言ってた。




家の中でもなるべく
強く見えるようにと笑ってて


弱音も愚痴も涙も見せなかった





そしたら、


いつしか自分の弱みを
誰にも見せない子に育ってしまった





だからは、



自分の中に抱く俺への不満も
爆発寸前まで溜め込む。




「もう少ししたら、落ち着くから
そしたら2人でゆっくりしましょうね」



「…うん、わかった」







心配なんだよ。俺は。




いつか君が壊れないかって





「じゃ、リハーサル行ってきますね」


「頑張って」







扉を閉じて1つ息を吐く。






『二宮さん、どうしました?』





マネージャーが心配そうに


俺へ歩み寄る。





「……あ、そうだ」

『はい、?』






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