第5章 嵐:二宮和也
シスコン野郎のせいで、
勉強会が終りになって
お昼休みとなった
毎回、こうだとなあ…。
「今度は真面目にしようね」
「俺はいつも真面目だよ~?」
「わっかんなーいって言ってるの、
あれ、真面目なトーンじゃないでしょ」
「ふへへ、」
「だから笑い方」
「イチャつくんじゃなーーーい!」
ばんっっ、と
机を叩き立ち上がる。
「仲良しなだけだよ。」
真面目に答える雅紀くん。
「だめ。」
真面目に返事するお兄ちゃん。
馬鹿らしい。
はあ、とため息。
「わたしトイレ行ってくる」
「あいあいさー」
「すぐ戻って来いよ」
教室を出ると、
偶然の如く曲がり角での待ち伏せ
スカートばりくそ短くして、
化粧もばっちり決めたオネーサン方
が5人ほど立っていた
…お兄ちゃん絡みか。
めんどくせえ。