第5章 嵐:二宮和也
AM.8:15
関西組が物凄い勢いで、
1階へと駆け下りてくる
「ちゃん!!」
「また起こさへんかったやろおお」
「遅刻や遅刻!!」
「腹減ったぁああっ」
「しゃーなし、ご飯抜きや!」
「……ねむ…」
「起きろ大倉!!」ばしーーんっ
二宮くんのおかげで、
すんなり洗濯物干せてたら
関西組がわーわー言いながら
玄関へ一斉に集まってた
「ちゃん覚えとけよっ」
「起きないのが悪い」(屁理屈)
「帰ったらイチャイチャしたるし、」
「それ自己満やで」
バタバタ去っていく後ろを見つめ、
相変わらずうるさいなと
しみじみ感じる。
PM.4:30
寮生が帰ってくる。
「「「ただいまあ!」」」
「おかえりなさい。」
抑揚もない(いわゆる棒読み)返事を
投げかけて、部屋の掃除を再開
最初にやって来たのは、
「あとどこ掃除してない?」
やっぱり二宮くん。
「いいよ、ほとんど
やり終わったし。休んでたら」
「いいんです」
と何故か赤らめる彼。
どうしてと聞いても、
なんでもない、ばかりの返事。
へんなの…