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Ifの物語。

第5章 嵐:二宮和也






黙ってたら、涙ばかりこぼれる



「…無理しないで、って
前にちゃんと言ったのに。」


もう無理してる、




翔さんがそっと涙を拭う。






二宮くんの前では無理しちゃう。

思ってる事も素直に言えなくて
不満も文句もぐっと飲み込む



大丈夫、我慢しなきゃ。



二宮くんに嫌われたくない。







「平気だよっ、ほらっ!
ちゃんと、笑えるよ?…」



ばん、





ドアが開いて、振り向いたら




二宮くんがそこにいて






不機嫌な顔で、

私を優しく抱きしめた




そしたら、なぜか
また涙が溢れたんだ









「何が平気なの。
笑うなよ、辛いんでしょ
ちゃんと言ってって、俺、
伝えましたよね?
なのに、また我慢して…なんで…、」




平気だよっ、



私、少しぐらい、
綺麗な方と仲良くしてても



お仕事だし、お付き合いだし、
大切なことだって分かってるもの。






「…に、二宮くんまでっ!
平気だって、まだ笑えるよ!」




「!!」




二宮くん、



私は、寂しいんです。





疲れて帰ってきたとき、


喧嘩にならないよう、
細心に注意を払って接してる。



イラつかせたら悪いから、
仕事の話だってしないようにしてる






何してるの、って



束縛みたいで嫌って言ってたから
なるべくしないようにしてる






平気じゃないよ






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