第5章 嵐:二宮和也
家にいる時、
いま綺麗な人と話してるのかな?
お食事して盛り上がってるかもしれない
そのまま勢い余って、
一人ぼっちで、苦しくなる。
「私は、いつも一人ぼっちで、
二宮くんが何してるのか知らないで
帰りを待ってるんだよ。
知らない香水の匂いにモヤモヤして
でもそんなこと言えないから、
わざと意識をそらすことする。
…今日だって…、今日だってさぁっ…!」
目が合って、
唇噛み締めた、それを緩めた。
ボロボロと流れてきて。
二宮くんが、寂しげな顔して
私の頬に触れた。
「ニノ、ダメだよ
言う前に気づける事もあるでしょ」
翔さんがそういって、
お邪魔虫は出てくよ、って
出て行った。
「ごめんね。知らなかった
寂しかった、て言わないから…」
「二宮くーんっ…」
実は寂しいんです、
たった一言を言うために、
今日も私は素直になろうと奮闘中。
( 実は寂しいんです ) END