第4章 嵐:相葉雅紀
関ジャニ∞の人らが、
楽屋でわいわい騒いで帰って
携帯のバイブ音に気づいた。
「…相葉さん、電話」
翔ちゃんが、はい、と
携帯を差し出す。
名前に、ドキッと心臓が跳ねる
君だけには、いつも慣れない。
「はーい、もしもーし」
自分でもびっくりするほど、
余裕の声が出ていた
『…あ、あのねっ、』
少し慌ててる?
『怒らないで聞いてね、』
「う、ん。わかった」
『いま、テレビ局に来てるのっ』
その言葉に、おっきな声で、
「えっ!!なんで!?」
みんなが振り向く。
松潤だけは、ちらっと
顔を上げただけで
再び視線を台本に戻した。
『…大野くんが……
おいで、って言うから…』
とぼそぼそ喋る。
つまり、この電話は、
テレビ局に来たものの、
中に入れないよーという電話らしい