第4章 嵐:相葉雅紀
本番が始まり、嵐さんの
オープニングトークが開始。
番組の様子を見ながら、
イヤホンから流れる指示をこなす。
『一旦、休憩入りまーす!』
スタッフの掛け声に、
私達は急いで嵐さんに駆け寄る。
マイクの様子確認するため。
「マイクの音声確認します」
「はーい」
私の担当は櫻井さん。
そして、
相葉くん。
「ありがとうございました。
次は相葉さん、お願いします。」
「…うん、」
チラチラ見てくる視線を
あえて無視し続ける。
「ありがとうございました」
マイクをつけ直し、
離れようとすると
「待って。」
ドキッと心臓が跳ねた。
ダメなのに、またあの頃みたい
「すみません、
休憩あと何分ありますか」
相葉くんが叫ぶ。
するとプロデューサーが、
スケジュールを見ながら
『15分です!』
「来て」
相葉くんは私の腕を掴む。
すれ違う音声さんに、
『ちゃん借りるね』と
告げていく。