第4章 嵐:相葉雅紀
『ピンマイク、問題ないか?』
「問題なしです!」
忙しい本番前。
ピンマイクの音声テストを
終えて出演者に返す
「こちら、ありがとうございました」
「いいえ~。」
受け取ったのは嵐の櫻井さん。
彼とは何度も番組などで、
お会いする機会があったから
仲良しになってる。
「今回もちゃんか!
終わったら飲みに行こうよ」
「でも、私が終わるの、
櫻井さん達より遅いですよ?」
「んふふ、いいよ、待ってる」
じゃあね~、と
手を振ってスタッフと共に
スタジオへ入っていった。
『!!』
「はい、今行きます!」
音声になって、関わる人達の
幅が広がった。
昔、同級生だった相葉くんに
好意を持っていた。
アイドルになってからは、
もうなくなったけど…
『じゃあ、スタジオの方は
よろしく頼むな!』
「はい」
会う機会は何度もあった
直接的に会うのは、
恐らくこれが初めてだ。